タケルンバ卿ブログ

世界の片隅でだらだら生きる貴族の徒然帳

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2020年最新版ボージョレ字面だけ格付け

 全国五千七百万人のワインファンの皆さん、今年もお待たせ致しました。恒例のアレですわよ。ヌーヴォーです。ボージョレの新酒ですわよ、奥様。今年もまた字面だけで格付けしてしまうのですわよ、奥様。

 今年はコロナウイルスの影響もあって、ワイン自体は少々お早めに到着済み。11月19日の解禁を待つばかりでございます。

 さて、気になるお味のほうですが。

ブラックチェリーのような完熟した黒い果実の香りとともに、心地よい余韻が残る芳醇(ほうじゅん)な味わいに仕上がった

ボージョレ早めにお目見え 羽田に到着、11月19日解禁 - SankeiBiz(サンケイビズ):自分を磨く経済情報サイト

 イチゴやベリーから、今年はチェリーに変えてきましたぞ。

  • 1995年「ここ数年で一番出来が良い」
  • 1996年「10年に一度の逸品」
  • 1997年「1976年以来の品質」
  • 1998年「10年に一度の当たり年」
  • 1999年「品質は昨年より良い」
  • 2000年「出来は上々で申し分の無い仕上がり」
  • 2001年「ここ10年で最高」
  • 2002年「過去10年で最高と言われた01年を上回る出来栄え」「1995年以来の出来」
  • 2003年「100年に一度の出来」「近年にない良い出来」
  • 2004年「香りが強く中々の出来栄え」
  • 2005年「ここ数年で最高」
  • 2006年「昨年同様良い出来栄え」
  • 2007年「柔らかく果実味が豊かで上質な味わい」
  • 2008年「豊かな果実味と程よい酸味が調和した味」
  • 2009年「50年に一度の出来栄え」
  • 2010年「新酒の典型のようなみずみずしさ」
  • 2011年「50年に一度の当たり年」「05年や09年産に匹敵する仕上がり」
  • 2012年「糖度と酸度のバランスが良く、フルーティーな味わい」
  • 2013年「例年よりもフレッシュな味わい」
  • 2014年「フレッシュで華やかな香り」「果実味豊かな味わい」
  • 2015年「今世紀でもっとも良い出来」「豊かで、しっかりとして完璧なバランス」
  • 2016年「採れたての果実を口の中で頬張ったかのような、みずみずしい仕上がり」
  • 2017年「甘みが凝縮され、まろやかな味わい」
  • 2018年「イチゴやブルーベリーを思わせるような香りを持ち、爽やかで滑らかな味わい」
  • 2019年「イチゴやラズベリーを思わせる、ピュアでフレッシュな香り」「味わいは滑らかで、エレガント」
  • 2020年「ブラックチェリーのような完熟した黒い果実の香りとともに、心地よい余韻が残る芳醇な味わい」←New!!

 ここ数年は「フレッシュ」「みずみずしい」「爽やか」という新酒らしいコメンツが並んでいたわけですが、これは「薄い」と同義なわけで、実は期待も薄いというのが字面評論では定説。例年とは違う傾向のコメンツだけに、ちょっと期待できそう。

 「字面だけ格付け」を更新すると、このようになります。

2020年版ボージョレ字面だけ格付け

  • 1.2015年「今世紀でもっとも良い出来」「豊かで、しっかりとして完璧なバランス」
  • 2.2005年「ここ数年で最高」
  • 3.2006年「昨年同様良い出来栄え」
  • 4.2003年「100年に一度の出来」「近年にない良い出来」
  • 5.2011年「50年に一度の当たり年」「05年や09年産に匹敵する仕上がり」
  • 6.2009年「50年に一度の出来栄え」
  • 7.2002年「過去10年で最高と言われた01年を上回る出来栄え」「1995年以来の出来」
  • 8.2001年「ここ10年で最高」
  • 9.1999年「品質は昨年より良い」
  • 10.1998年「10年に一度の当たり年」
  • 11.1996年「10年に一度の逸品」
  • 12.1997年「1976年以来の品質」
  • 13.1995年「ここ数年で一番出来が良い」
  • 14.2000年「出来は上々で申し分の無い仕上がり」
  • 15.2007年「柔らかく果実味が豊かで上質な味わい」
  • 16.2020年「ブラックチェリーのような完熟した黒い果実の香りとともに、心地よい余韻が残る芳醇な味わい」←New!!
  • 17.2012年「糖度と酸度のバランスが良く、フルーティーな味わい」
  • 18.2008年「豊かな果実味と程よい酸味が調和した味」
  • 19.2017年「甘みが凝縮され、まろやかな味わい」
  • 20.2014年「フレッシュで華やかな香り」「果実味豊かな味わい」
  • 21.2019年「イチゴやラズベリーを思わせる、ピュアでフレッシュな香り」「味わいは滑らかで、エレガント」
  • 22.2018年「イチゴやブルーベリーを思わせるような香りを持ち、爽やかで滑らかな味わい」
  • 23.2004年「香りが強く中々の出来栄え」
  • 24.2013年「例年よりもフレッシュな味わい」
  • 25.2010年「新酒の典型のようなみずみずしさ」
  • 26.2016年「採れたての果実を口の中で頬張ったかのような、みずみずしい仕上がり」

 16位にランクイン。やりましたね。

 どこにランクインさせるかという話ですが、まずは13位まではウン世紀に一度とか、ウン十年に一度というゾーンで、今回のコメンツからはここはクリアできていないと。いわゆる「ビンテージ」という評価はできないように思います。

 あとは相対的評価になるわけですが、ワインの出来に関する表現がないため、14位の2000年との比較では下であろうと。15位以下であり、味についての評価をどう順位付けしていくかが問われるところかなと思います。

 今年は質の評価がなく、芳醇であるということなので、2007年よりは下。ただフルーティーさの2012年よりは上であると考えられ、両者の間となる16位となりました。

 久々の高評価っぽいコメンツに見えて、インフレ基調のボージョレ評価内では大したことがないという順位。何せ2015年に「今世紀でもっとも良い出来」があったので、本来ならば「22世紀に会いましょう」となってもおかしくないわけで、本来は当たりが出なくて普通なのです。今までが異常だったんだ!

 それでは来年もまたこの記事でお会いしましょう。良いワインで、良い人生を。今年のボージョレ・ヌーヴォーは11月19日解禁です。